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アチコチで破綻風が吹き出す・・

毎週金曜日に「マグマグ」のメルマガが配信されて来ます
今週は「中頓別町」で、これまで一人で24時間の勤務体制で
この小さな町の医療を担ってきた、常勤のドクターが
遂にと言うか、ヤハリなーと言う感じで、辞意を町民に表したそうです
原因は・・・、もう何処の市町村でも同じだと思いますが
「燃え尽きた・・」で本当は、疲労困憊、一歩間違うと
最悪の事態も想像出来る様な、限界を越えた処まで
追い込まれての結論だったと思います

以下、マグマグの配信を参考にさせて頂きますが
この中頓別町の人口は夕張市の6分の一=約2000人ほど
そして、この医師が担っていた病院のベッド数は50床も
有るんだそうです・・夕張市立診療所は確か19床ですが
6分の一の人口なのに2.5倍ものベッド数なのです
どう考えても納得は出来ないね、それでいて常勤ドクターは夕張と同じく一人ですよ
これじゃ、死んじゃうよ~ イヤ 死ねと言ってるも同然でしょう

地域医療がアチコチで崩壊している状況を
報道やネットで知る限り、中頓別と同じ様な原因でしょうね
医師とて、同じ人間ですよ、よく神の手とか言われている
ドクターがいらっしゃいますが、生身の同じ人間です

どんな地域であろうと、そこが一番住み心地が良くて
住んでいるのであれば、やはり医師とて、その地域で生きる住民です
その地で生き甲斐を見つける事が出来て、仕事を続ける事が出来れば
決して、その地を見限る様な事態には成らないはずです
中頓別にしても、羅臼町にしても、多分同じ事が言えるはず
住民によるエゴ、住民による無理解、首長の不勉強が
地域崩壊の一端を産出した原因です

自分も含めて、お互いの立場に立ち返り
もし、自分が医師のケースだったら、どんな考え方に成るかを
考えれば、直ぐに結論は出るはずです
医師とて、患者さんが多ければ、それで良いとは思っては
居るはずも無いと思います、それは・・・
医者になろうとする者の根源には、こんな一文があります

<医師法第一条>
医師は、医療及び保健指導を掌ることによって
公衆衛生の向上及び増進に寄与し、
もって国民の健康な生活を確保するものとする

この一文は「村上スキーム」の表紙の
見開きに巌然と記されています

未読の方は是非、一読して下さい
地域崩壊の真実の原因が見えて来ると思います
これを自分の住む街を俯瞰する時の
良き道標として捉えて欲しいと願います

そして今、この夜も夕張で懸命に生命を支え続けている
夕張希望の杜、村上先生や全ての医師、看護師、介護スタッフ
診療所や老健を支えている全ての関係者に
心からの感謝と尊敬の誠を捧げます!

by road7hiro | 2010-04-23 19:23 | 北海道